【預金解約のサポート事例】銀行の「後出し指示」で発覚した、20年疎遠な親族への連絡を円滑に。印鑑証明書の期限内に負担なく手続きを完了できたケース
◆ ご相談者様の状況
• お住まいの地域: 東近江市(旧・蒲生地域)
• 被相続人: お母様
• 相続人: ご相談者様、ご兄弟3名、姪2名(亡き妹様のお子様)の【計6名】
◆ ご相談の背景:金融機関での思わぬハードル
お母様が亡くなられ、約200万円の預貯金を解約するため、ご相談者様は金融機関の窓口へご相談に行かれました。
当初、窓口で「ご兄弟全員の署名・実印・印鑑証明書があれば代表して解約できる」とご案内を受けたため、ご相談者様はご兄弟から書類を集めて提出されました。
しかしその後、金融機関での確認が進む中で「亡くなられた妹様のお子様(姪御様2名)の書類も必要です」と追加の案内がありました。
ご相談者様は、過去のご事情から姪御様たちとは20年近く疎遠になっておられました。
「姪っ子の住所も知らないし、いまさら自分から直接連絡を取るのは精神的な負担が大きい」とお悩みになり、当事務所へ手続きのサポートをご依頼いただきました。
◆ 当事務所のサポート内容①:誤解を生まないための「丁寧な通知」
まずは当事務所が窓口となり、姪御様たちへ状況をお知らせするお手紙を送ることになりました。
今回の財産状況
預金200万円に対し、ご相談者様が立て替えられた葬儀費用等が150万円ありました。
詳細な精算内容をお伝えすることもできましたが、長年疎遠だった方への突然のご連絡で細かな費用の内訳や領収書のお話をすると、かえって姪御様たちを戸惑わせてしまったり、無用な誤解を与えてしまう可能性がありました。
また、姪御さんが受け取れる金額が5万円だと連絡が頂けない可能性も高くなります。
そこで当事務所では、ご相談者の了承いただき、「お母様の遺産として預金200万円が存在すること」をシンプルにお伝えしました。
これは、ご親族間の感情に配慮し、スムーズにご意向を伺うための実務上の工夫です。
◆ 当事務所のサポート内容②:相続放棄のサポートと「期限管理」
お手紙をお読みになった姪御様たちからは、
「私たちも全容を把握していないため、万が一未知の借金などがあると不安です。
財産は受け取らなくてよいので、相続放棄の手続きをお願いしたい」
とのお返事があり、当事務所で姪御様たちの相続放棄もサポートさせていただくことになりました。
ここで新たな問題点が発覚しました。
金融機関の手続きに必要な「印鑑証明書」には有効期限があり、ご相談者様が初めに集められたご兄弟たちの印鑑証明書の期限が「残り1ヶ月」に迫っていたのです。
もし姪御様たちの相続放棄手続きに時間がかかり期限を過ぎてしまうと、ご相談者様はふたたびご兄弟全員に頭を下げて、印鑑証明書を取り直していただかなければなりません。
◆ 解決までの結果
ご兄弟に二度手間をとらせないため、当事務所は裁判所への手続きを迅速に進めました。
姪御様たちにも早急に書類をご準備いただけたおかげで、銀行の印鑑証明書の期限の3日前に無事に「相続放棄申述受理証明書」を取得することができました。
そのまま金融機関での解約手続きを期限内に完了させることができ、ご相談者様も「兄弟に再度やり直しをお願いせずに済んで、本当に安心しました」とホッとされていました。
◆ 担当司法書士からのコメント
相続手続きのために金融機関の窓口へ行くと、窓口の方も最初は一般的な案内をしてくださいますが、戸籍を読み解く過程で「実は他の親族の同意も必要でした」と後から判明することがよくあります。
今回のように、何十年も連絡を取っていないご親族が相続人に含まれている場合、ご自身でお手紙を出したり話し合いを進めたりするのは、想像以上に大きなご負担となります。
また、金融機関の書類には有効期限があるため、思わぬところで手続きがストップし、他のご親族に何度も書類の取り直しをお願いしてご迷惑をかけてしまうケースも少なくありません。
「疎遠な親族がいる」「戸籍を集めてみたら知らない相続人がいた」という場合は、ご自身で抱え込まず、ぜひお早めに当事務所へご相談ください。
法律的な手続きはもちろん、ご親族皆様のお気持ちやお手間にも最大限配慮しながら、最も円滑な解決方法をサポートさせていただきます。
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